鼻整形 (鼻先)
鼻中隔延長術
丸く低い鼻を高くする、また、上向きの鼻を下向きにするなど、鼻先をお好みの高さ、向きに調節する手術です。隆鼻術と同時に行い、鼻筋から鼻先まで整えることが可能です。また、単独で鼻先側のみを整えることも可能です。
鼻先だけではなく、口元も含めたセンターラインのバランスを良くすることも可能です。移植材料として耳介軟骨、肋軟骨を主に使用します。
適用
- 鼻先を高くしたい方(団子鼻が気になる方)
- 鼻先の向きを変えたい方
- お鼻の穴の見え方が気になる方
- 口元とのバランスが気になる方
- 鼻柱を下げたい方
- 鼻先を細くしたい方
- 鼻先の術後修正をしたい方
当院の特徴
- 十分な時間をかけ納得するまでデザインを行います。
- 安全面を重視して全身麻酔下に気道をしっかり確保しながら行います。
- 術前にシュミレーション画像を用いて手術の変化を共有します。
- 手術中はシュミレーション画像もとに変化量を計測し、形態の再現性を高めます。
- 必要十分な剥離を適した層で丁寧に行います。
- バランスや限界を考慮して鼻先の高さ、向きを調節します。
- 手術中の操作や創部の扱いに注意して感染予防に力をいれています。
手術内容
ご希望までの変化量とご状態により、移植材料を耳介軟骨、肋軟骨、あるいは鼻中隔軟骨から選択し採取いたします。
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耳介軟骨
耳の後ろの溝に沿う数cmの切開から採取します。耳の機能的な問題が生じることはなく、傷もきれいに治ります。他にも前方の耳珠から採取する場合もあります。
肋軟骨
バストのアンダー周辺の位置で数cmほどの切開から採取します。強度がある大きな軟骨が採取できるため、大きな変化量をご希望の方や、修正手術の場合に良い適応となります。
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手術
経鼻柱切開(いわゆるオープンアプローチ)から、丁寧に皮下を剥離、内部を展開し、広い視野のもとに正確な手術を行います。鼻中隔軟骨を露出させて、採取した移植軟骨をご希望に合わせて固定することで鼻中隔を延長しお鼻の土台を形成します。バランスも考慮しながら慎重に鼻先の向き、高さを調節します(鼻中隔延長)。
さらにご希望に合わせるために複数のsuture technicを組み合わせたり、適切な位置に(耳介)軟骨を移植して鼻先の形態も整えます(鼻尖形成)。
プロテーゼを用いない鼻先の延長術の場合、鼻筋に段差を生じる場合があり、滑らかな鼻筋にするために軟骨移植を要します(鼻背部軟骨移植)。当院では鼻先を形成するための上記手術がすべて「鼻中隔延長術」に含まれています。
鼻先を細くするご希望がある場合は、ふくらみの原因となっている鼻翼軟骨の部分切除やSMASを中心とした軟部組織の切除も追加の検討が可能です(「鼻尖縮小術」)。また、鼻先のみでなく鼻筋の高さ、形態も同時に整える場合は、「隆鼻術」を併用します。
皮膚が薄くなっている場合には、真皮脂肪移植や筋膜移植を行います。
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他院鼻中隔延長修正
他院で行った鼻中隔延長術の修正術を行っています。
耳介軟骨、筋膜などの軟部組織を移植し修正を検討します。
・鼻先が高い、向きが下向きすぎるなど変化が大きすぎた場合
鼻中隔延長のやり直しではなく、「鼻尖形成」の範囲で修正が可能な場合が多いです。
・さらに高くしたい、もっと下向きにしたいなどさらに変化を求める場合
耳介軟骨の移植の追加や肋軟骨での再延長を検討します。さらなる延長はリスクが高く困難な場合があります。
・鼻先が細い、太いなどの鼻先の太さの問題
主に移植軟骨や軟部組織の調節を検討します。
・皮膚が薄く輪郭が透けてきた場合。 -
鼻柱(基部)下降
鼻柱を下に出したり、鼻柱基部を前に出すことでバランスを調整します。鼻翼‐鼻柱の関係(ACR)を整えることで鼻先がバランよく見えるようになるだけでなく、小鼻もひかえめに見えます。鼻柱基部が前に出ることで、鼻柱と上口唇のつくる角度が変わり、口元が目立たなくなります。鼻柱基部下降は、いわゆる「猫手術」と呼ばれる手術になります。
料金
鼻中隔延長術(鼻尖形成、軟骨移植含む) | 耳介軟骨 | ¥990,000 | |
肋軟骨+耳介軟骨 | ¥1,100,000 | ||
鼻尖縮小を併用する場合 | +¥165,000 | ||
鼻柱(基部)下降を併用する場合 | +¥165,000 | ||
筋膜移植、真皮脂肪移植を併用する場合 | +¥165,000 | ||
他院鼻中隔延長修正※1 | ¥1,100,000~ |
術後経過
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- 処方
- 抗生剤・鎮痛剤・胃薬を4日間処方します。
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- 術後来院日
- ・点滴(翌日~数日)
・ギプス除去(5日目)
・抜糸(7日目)
・定期健診(術後1、2、3、6ヵ月)
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- 日常生活の注意
- ・翌日から、首から下のシャワーが可能ですが、入浴は1週間お控えください。
・ドレーンが引っ張られないようにご注意ください
・シャワーの際はギプス・耳の綿球が濡れないようにご注意ください。
・術後5日目から、洗髪・洗顔が通常通り可能になります。
・術後7日目から、入浴が可能になります。
・術後1ヵ月から、鼻をかみや鼻掃除が可能になります。
・術後3か月間は、鼻を触る、うつ伏せ・横向きでの就寝などを控え、鼻にストレスがかからないようにご注意ください。
・横向きで耳を下にしますと、創部の治癒に問題を生じる場合がありますのでできるだけ避けてください。
・術後1か月は、眼鏡、サングラスも可能な限り装着を控えて下さい。
リスク、副作用
- 起こり得る可能性がある事象を挙げていますが、これらが起こらないようしっかりと対策し、細心の注意を払って手術を行っています。万が一生じた場合は、症状を改善できるよう全力で診療します。
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- 腫れ
- 大きな腫れは7~10日で引いていきますが、2週間から1か月は浮腫みが気になる場合があります。完成まではおよそ6ヵ月かかります。
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- 内出血
- まれに生じる場合があります。鼻周囲のまぶた、頬の皮膚色が紫色に変色します。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され改善します。
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- 感染
- 頻度は低いですが生じる可能性があります。抗生剤などの加療を行いますが、改善しない場合は感染をおさめるために手術が必要となり治療が長期化します。特に延長した鼻中隔部分に感染を生じた場合は、予定した高さがえられないため、落ち着いた時点で再度延長のやり直しが必要になる場合があります。
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- 傷あと
- オープンアプローチの場合、鼻柱部分に一部傷がでてきますが、通常ほとんど目立ちません。修正例で条件が悪い場合など、万が一、傷が気になった場合は修正手術を考慮します。
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- 鼻先の硬さ
- 術後時間経過とともに改善する傾向にありますが、ある程度の硬さは残ります。
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- 鼻の曲がり、傾き
- 修正の場合、組織の伸びが悪い場合、大きな変化を求める場合などでリスクが上がります。生じた場合は、修正手術で矯正いたします。
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- 鼻の形や鼻の穴の左右差
- 術後に左右差が生じる可能性があります。また、もともとの左右差が悪化することがあります。生じた場合は、必要に応じ修正手術で対応いたします。
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- 鼻づまり
- 術後は浮腫みのために生じますが、徐々に改善します。改善しない場合は、移植した軟骨の調整など修正手術を考慮します。
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- 採取部の問題
- 耳介軟骨採取の場合
耳介の溝に沿う切開のため通常傷は目立ちませんが、体質により万が一目立つ場合は傷跡の治療が必要になります。耳介の知覚障害を生じる場合がありますが、通常経過とともに回復します。
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- 肋軟骨採取の場合
採取部に赤みを生じて傷あとが目立つ可能性があります。通常時間経過とともに改善します。気胸を生じ追加処置が必要になる可能性があります。
- 肋軟骨採取の場合
Q&A
- 鼻中隔延長で矢印鼻にならないか心配です?
- 鼻中隔延長を受けると必ず下向きになるわけではなく、鼻中隔延長はお好みに合わせてバランスよく鼻先を調整する手術です。
- 手術後の腫れはどのくらいかかりますか?
- 個人差がありますが、大きな腫れは1週間ほどでひいていきます。同時に隆鼻術を行った場合はこちらの方が腫れる手術で、ダウンタイムに影響します。
- 高さを求めているわけではないですが、鼻中隔延長を提案されましたどうしてでしょうか?
- 鼻中隔延長術は、向きを変える目的や、鼻柱を出す目的、鼻先を細くする目的など様々な効果を得ることができる手術です。お好みに合わせるためには鼻中隔延長が最善の方法であることが多くございます。
- 術後1週間ですが鼻先が太い気がして心配です。大丈夫でしょうか?
- 大きな腫れは1週間ほどでひいていきますが、浮腫みはしばらく続きます。時間経過とともに浮腫みがとれて予定の太さに近づきますのでご心配はいりません。
鼻尖縮小術3D法(鼻尖縮小術+鼻翼軟骨移植術)
鼻先をすっきりとさせ立体的に整える手術です。丸みの原因となっている皮下組織を切除するだけでなく、鼻翼軟骨の一部を切除し、鼻先に移植しなおす方法です。
適応
- 鼻先が大きく感じる方
- 鼻先が太く感じる方
- 鼻先のバランスを改善したい方
当院の特徴
- 鼻腔内のみの切開(クローズ法)で行うため、傷あとが目立ちません。
- 適した部位、量の脂肪、軟骨を切除します。
- 切除した鼻翼軟骨を鼻先に移植することにより鼻先を立体的(3D)に整えます。
手術内容
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切開は鼻の穴の中からのアプローチ(クローズ法)で行うため、目立ちません。
鼻先の皮下脂肪を適量切除し、丸みの原因となる鼻翼軟骨の頭側を一部切除(cephalic trim)します。各種スーチャーテクニックにより(intradomal suture、interdomal suture)、鼻翼軟骨を寄せて細くするとともに強度を上げます。(鼻尖縮小) -
切除した鼻翼軟骨を鼻先の適切な位置に移植し(鼻翼軟骨移植)、鼻先をほっそりさせるとともに、正面のみでなく側面からの形態も整えます(3D法)
鼻尖縮小術における注意点
鼻先を糸などで簡易的に細くするのみでは、正面からは細くなったように見えても側面からは丸みが強調されるという変形(Pollybeak変形)を生じる場合があります。
また、組織の切除しすぎもpinch nose変形というつままれたような鼻先の形態を生じる場合があり注意が必要です。
鼻尖縮小術の修正について
- 鼻尖縮小術を行ったがまだ丸い、もっと細くしたい。
正面から見ると細くなったが、横から見ると丸い。
一度細くなったが戻ってしまった。
糸による鼻尖縮小を受けたが、効果を感じない。
他院で鼻尖形成術を受けたものの結果に満足していない場合、再度鼻尖形成術を行うことで細く整えられます。クローズドアプローチから余剰脂肪や軟骨を切除し、鼻尖を細く整えたり、脂肪や真皮脂肪、軟骨などの移植を行ったりして、鼻先の形態を自然に整えます。
ご希望や状態によっては、オープンアプローチから修正を行う方が確実な場合があります。より高度な修正が必要なケースでは、鼻中隔延長術を用いて修正します。
料金
鼻尖縮小3D法 | ¥385,000 |
術後経過
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- 処方
- 抗生剤・鎮痛剤・胃薬を4日分処方します。
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- 術後来院日
- ・ギブス除去(5日目)
・抜糸(7日目)
・定期健診(術後1、3、6ヵ月)
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- 日常生活の注意
- ・翌日からシャワー、洗髪・洗顔が可能です。
・術後1週間は飲酒・喫煙は控えください。
・術後1~2週間は激しい運動は控えてください。
・抜糸の翌日からメイクが可能です。
・術後7日目から、入浴が可能になります。
・術後1ヵ月から、鼻かみや鼻掃除が可能になります。
・術後3か月間は、鼻を触る、うつ伏せ・横向きでの就寝などを控え、鼻にストレスがかからないようにご注意ください。
リスク、副作用
- 起こり得る可能性がある事象を挙げていますが、これらが起こらないようしっかりと対策し、細心の注意を払って手術を行っています。万が一生じた場合は、症状を改善できるよう全力で診療します。
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- 腫れ
- 大きな腫れは7~10日で引いていきますが、2週間から1か月程度浮腫みが残る場合があります。効果を実感できるのは1か月程度要する場合もあります。完成までは約6ヵ月を要します。
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- 内出血
- まれに生じる場合があります。鼻周囲のまぶた、頬の皮膚色が紫色に変色します。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され改善します。
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- 傷あと
- 傷あとの経過は個人差があります。通常、手術後1~2か月は赤みを生じて気になる場合がありますが、徐々に改善します。6ヵ月で完成です。
皮脂腺の影響により目立ちやすい場合があります。
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- 感染
- 頻度は低いですが生じる可能性があります。抗生剤などの加療を行います。
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- 鼻先の感覚が鈍くなる
- 術後、周囲の感覚が鈍くなることがありますが、通常一時的で、経過とともに改善します。
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- 鼻先が硬くなる
- 軟骨を移植するため硬さを生じる場合があります。
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- 左右差
- 術前の左右差の改善は難しい場合があります。
Q&A
- 希望通りに細くできますか?
- アジア人の場合は、表の皮膚の厚みがある場合が多く、中身の操作のみの鼻尖縮小では大きな効果が出せない場合もあります。この場合は鼻中隔延長と組み合わせて最大限の効果を出す方法をおすすめする場合があります
- 手術後の腫れはどのくらいでひきますか?
- 通常1週間ほどでひいていきますが、浮腫みのために効果がわかるのは2週間~1か月程度かかる場合があります。
- 他院ですでに鼻尖縮小を受けたことがありますが、鼻尖縮小術3Dの追加は可能ですか?
- 他院術後でさらに細くするという要望には、別の術式(鼻中隔延長、鼻尖縮小)を選択することが通常です。
鼻尖形成術
ご状態に合わせた様々な方法で鼻先の形態を整える手術です。当院では初回手術に単独で行うことは少なく、他の手術との組み合わせや他院修正の方法の一つとして行うことが多い方法となります。
鼻先の軟骨、軟部組織の切除、調整だけでなく、耳介軟骨、筋膜、脂肪などの組織の移植や各種スーチャーテクニックを併用します。適したアプローチ(クローズ法、オープン法)で行います。
料金
鼻尖形成 | ¥385,000~ |
術後経過
-
- 処方
- 抗生剤・鎮痛剤・胃薬を4日分処方します。
-
- 術後来院日
- ・点滴(翌日~数日)
・ギプス除去、抜糸(5日目)
・抜糸(7日目)
・定期健診(術後2週、1、2、3、6ヵ月)
-
- 日常生活の注意
- ・翌日から、首から下のシャワーが可能ですが、入浴は1週間お控えください。
・シャワーの際はギプス濡れないようにご注意ください。
・術後5日目から、洗髪・洗顔が通常通り可能になります。
・術後7日目から、入浴が可能になります。
・術後1ヵ月から、鼻をかみや鼻掃除が可能になります。
・術後3か月間は、鼻を触る、うつ伏せ・横向きでの就寝などを控え、鼻にストレスがかからないようにご注意ください。
リスク、副作用
- 起こり得る可能性がある事象を挙げていますが、これらが起こらないようしっかりと対策し、細心の注意を払って手術を行っています。万が一生じた場合は、症状を改善できるよう全力で診療します。
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- 腫れ
- 大きな腫れは7~10日で引いていきますが、2週間から1か月程度浮腫みが残る場合があります。仕上がりは約6ヵ月です。
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- 内出血
- まれに生じる場合があります。鼻周囲のまぶた、頬の皮膚色が紫色に変色します。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され改善します。
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- 傷あと
- オープンアプローチの場合、鼻柱部分に一部傷がでてきますが、通常ほとんど目立ちません。修正例で条件が悪い場合など、万が一、傷が気になった場合は修正手術を考慮します。
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- 感染
- 頻度は低いですが生じる可能性があります。抗生剤などの加療を行いますが、改善しない場合は手術が必要となり治療が長期化する場合があります。
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- 形態の問題
- 太さ、高さ、向きなどの形態がご希望と違う場合は必要時修正手術で対応いたします。
鼻尖挙上術(鼻尖吊り上げ術)
下に垂れているように感じる鼻先を、上向きにする手術です。お鼻の大きい欧米人ではよく行われる手術です。鼻先が上に向くことで、若々しい印象に変わります。
手術は、鼻翼軟骨の一部を切除し、鼻翼軟骨を外側鼻軟骨に吊り上げて縫合、固定します。
料金
鼻尖挙上術 | ¥440,000 |
リスク、副作用
- 起こり得る可能性がある事象を挙げていますが、これらが起こらないようしっかりと対策し、細心の注意を払って手術を行っています。万が一生じた場合は、症状を改善できるよう全力で診療します。
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- 腫れ
- 大きな腫れは7~10日で引いていきますが、2週間から1か月程度浮腫みが残る場合があります。仕上がりは約6ヵ月です。
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- 内出血
- まれに生じる場合があります。鼻周囲のまぶた、頬の皮膚色が紫色に変色します。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され改善します。
-
- 傷あと
- オープンアプローチの場合、鼻柱部分に一部傷がでてきますが、通常ほとんど目立ちません。修正例で条件が悪い場合など、万が一、傷が気になった場合は修正手術を考慮します。
-
- 感染
- 頻度は低いですが生じる可能性があります。抗生剤などの加療を行いますが、改善しない場合は手術が必要となり治療が長期化する場合があります。
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- 形態の問題
- 後戻りの傾向がある手術です。向きなどの形態がご希望と違う場合は必要時修正手術で対応いたします。