アクネトレント
アクネトレント(一般名:イソトレチノイン)はビタミンA誘導体の一種です。重症ニキビに効果的とされ、ニキビ治療の切り札とも称される内服薬です。
皮脂分泌の抑制や皮脂腺そのものを小さくさせる効果、角化異常の改善、抗炎症効果などがあり、ニキビを根本的に改善します。特に他の治療法で改善が見られない中度~重症のニキビに効果を発揮する強力な内服薬です。
副作用が生じやすいお薬のため、医師の指示の下、用法用量を守って使用していただくことが重要です。
薬の飲み方
1日1回1錠を食後に内服
治療開始後1ヶ月間は、約3割の患者様に一過性のニキビの増悪(好転反応)が認められます。個人差にはなりますが、16~24週間ほどで効果が期待できます。早い方では4~12週間で効果があらわれます。
皮膚の状態や副作用の有無を診察して、ニキビの改善が乏しい場合には増量していきます。
通常6ヶ月を1クールとして内服を終了します。
作用・効果
- 細胞を正常化
細胞に働きかけて、皮脂腺や表皮細胞を正常化にする働きがあります。 ニキビの原因は皮脂腺が発達することで、皮脂分泌が過剰になり悪化することが多く、アクネトレントで皮脂腺を収縮することで正常にします。 また、治療終了後も、正常化している割合が多いと報告されております。皮脂腺が正常に働くことで、異常な角化(皮膚が厚くなり、毛穴がつまる)が起こらなくなり、ニキビの炎症が起こりにくくなります。
- 皮脂腺の退縮
直接的な抗菌作用はありませんが、皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らす作用があります。この作用により、ニキビの原因となるアクネ菌の数を減らすことができます。 服用終了後もある程度は皮脂量の減少が継続されます。
- 抗炎症作用
ニキビの原因であるアクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する「免疫調整作用」を有することも報告されています。アクネ菌に対して免疫をつけ、炎症を起こしにくくすることによって、ニキビの悪化を防いでくれます。
このような方におすすめ
- 中等度~重度の慢性的なニキビで悩んでいる方
- 強いしこりや凹凸のニキビが出来てしまう方 ・治療をしたがニキビの改善が見られなかった方 ・ニキビが悪化してきた方 ・保険治療が無効であり再発を繰り返す方
副作用
※比較的頻度の高いもの
皮膚や粘膜の乾燥、皮剥け、乾燥に伴う皮膚炎、鼻出血、口渇
※稀に起こりうるもの
肝機能障害、脂質異常、腎機能障害、頭痛、吐き気、下痢、嘔吐、急性膵炎、脱毛、発汗、関節炎、呼吸苦、胸部圧迫
※非常に稀だが起こると重症になり得るもの
アナフィラキシー、視力低下、聴覚障害、うつ、胎児奇形、早産、流産、死産
禁忌
- 妊娠中の方、妊娠の可能性や予定がある方、授乳中の方
- 小児や成長期で身長が伸びている方
- 妊娠を希望・予定されている方(男性も含む)
- パラベン、大豆、ピーナッツアレルギーの方
- テトラサイクリン系の抗生物質(ビブラマイシン、ミノマイシンなど)を内服中の方
- 副腎皮質ステロイド(プレドニン・セレスタミンなど)を内服中の方
- ビタミンA過敏症の方
- うつ病罹患またはうつ傾向の方、その他の精神疾患で治療中の方
- てんかんの治療をされている方
- 肝機能障害、腎機能障害、甲状腺疾患のある方、中性脂肪・コレステロールが非常に高い方
- 献血予定の方 ※内服終了後1ヶ月は献血できません。